夏に強い谷口の原点
　フセイン途中棄権
　増田は倒れながらもゴールへ

　初マラソンを優勝で飾った別大。世間に存在を認めさせた東京。更に海外での栄冠。数々の栄光を手にした谷口にとっても北海道マラソンで得たものは大きかったはずです。
　ボストン、ニューヨーク、高温高湿度のホノルルまで制しているイブラハム・フセインと世界最高を上回るハイペースでぶっ飛ばし、一騎打ちを展開。優勝を確信したあとに待っていた予想もしなかった体調の変化。最後は大きくペースダウンしましたが、ゴールの先に谷口を待っていたものは何だったのでしょうか。
　日本マラソン再建のカギを託され、夏季強化レースとして指定された初年度に優勝した谷口は2年後、世界の頂点に立ちました。